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 南部如月流茶道指南 三条みゆき その八十二



 先生 いきますよ!   蜘蛛屋敷の奥深く 茶道指南、三条みゆきの透き通った声がまるで服従の部屋に流れるラッセルのピアノコンチェルトの旋律上のフォルテのように響いていた。
 あぁ、 なんと美しい 何と美しい声じゃ   うっ、くっ、くっ、 あぁ、 たまらんな、 たまらん声じゃ、 源蔵は期待に胸を躍らせ美しい茶道指南三条みゆきの眼の前に大きく足を開き黒光りしたグロテスクな肉柱をこれ以上ない程勃起させ誇らしく突き出していたのだ。
 せっ、 先生  いっ、いきます  いきますよ  本当にいきますよ、  みゆきは心臓をドキドキさせながら何度もいきます、いきますと口に出しながら源蔵のにゅるにゅると熱く煮え滾る肉柱をギュッと握っていたのだった。   うん うん  遠慮せんでもいい よし、よし もう分ったから其のまま口を開けてわしのモノを口に銜えるんじゃ、 そうじゃ、 うん、 うん、 何も心配いらん  其のまま口を開けてわしのモノを思いっきり口の中に銜えるんじゃ、 
 源蔵は最大の歓喜を前に天井の鏡に写る三条みゆきの美しい裸体を見ながら腰を微妙に揺らしながら股間を熱く盛り上げていたのだった。 
  うっ、くっ、くっ、 あぁ  うれしい  この美しい三条みゆきが、 あぁ  わしのモノを、 わしのモノを口の中に、 あぁ、 たまらん、 最高じゃ  最高の喜びじゃ  源蔵は銀の椅子の上で至極の夢を見ていたのだろうか、 最高の歓喜を前に全身の筋肉が痙攣する程に喜びを表していたのだった。    だがそんな源蔵の卑猥な思いとは裏腹にこの時の三条みゆきの思いは違っていたのだ。   あぁ、 こっ、此れを、  此れを私の口の中に、 あぁ、 此れを、 私の、 あぁ、 私の口の中に、   みゆきはドキドキと高鳴る心臓の鼓動を抑える様にまるで毒蜘蛛の罠に掛かった美しい蝶が必死で其の糸から逃げ出す思いを描いていたのだった。
 先生  いきます 先生  いきますから  いきます  いっ、 いきますから、  うん、うん、 来てくれるのわ分かった、 うん、 分かったから、  あぁ、 みゆきさん、 分かったからはよ、 はよ来てくれ、 源蔵はそそり立つ鬼武者を鼓舞させながら最高の喜びを待ったのであった。   だが其の時だった、  なっ、なんじゃ   源蔵は又一瞬不安が過ったのだ。  あれ、? どうしたんじゃろう ?  みゆきさん どうかしたのかな ?  源蔵は声だけは聴こえるがみゆきの身体が一向について来ない事に不安を憶えていたのだ。
 う~ん  じれったいもんじゃ  何も恥ずかしがる事はない。 何もじゃ  さぁ、みゆきさん、分ったから早く来なさい   早く来るんじゃ、 さぁ  早く、、
 源蔵はみゆきがいきます、いきますと言いながらも中々来なかった事をきっと恥ずかしがっていると勘違いしていたのだろう。  みゆきの手が震えていた事を源蔵は分っていたからだ。
  ふっ、ふっ、ふっ  初心なもんじゃな  此れはたまらん、 たまらん喜びじゃ  女の恥じらいは男にとって最高の喜びじゃからな  源蔵は勝手に胸を膨らませ益々興奮していった。 あぁ  みゆきさん、、遠慮はいらん、、誰も見ておらんから  さぁ、何も心配する事はない  わしのモノを思いっきり口の中へ入れるんじゃ さぁ、此れでどうじゃ、さぁ、源蔵は催促するように又足をみゆきの股間の中にすり込むように差し入れていったのだった。
 うん ?  何  どうしたんじゃ、 みゆきの身体は源蔵の艶かしい足を拒むように全く反応しなかった。 う~ん、、何故じゃ  さっきはあんなに喜んでいたのに  う~ん  未だ何かあるのか ? さっきの話で十分納得したんではないのか  源蔵は小く声を掛けた。  みゆきは何度もいきますいきますと繰り返していたが其の喜びの声は段々源蔵の期待を裏切る様に小さく聴こえていたからだ。 
 うぅ、 いっ、いかん  もっ、もしかして  源蔵の下半身は頭よりも早く敏感にみゆきの変化を読み取っていたのだろうか。みゆきの声が小さくなる事に合わせる様に偉大な大砲も小さくなって行く事を感じていたからだ。
  うん  何じゃ  どうしたんじゃ  今度は何じゃ   源蔵は自分の股間の前で身体をピッタリと止めて動かなくなったみゆきに訊ねた。 源蔵も分ったのだろう、みゆきがただ恥ずかしがって身体を止めたのでは無い事を。
 うん、 まっ、まさか、 なっ、 泣いてるのか? 何じゃ、 泣いてるのか、 源蔵の耳にみゆきが鼻を啜っている悲しい音が聴こえたからだ。 うん ? うぅ~ん あぁ、 何と云う事じゃ  何と嬉しくない泣き声じゃ  源蔵はこの時最悪の危機に遭遇していたのかも知れない。
 うっ  しまった ! わしとした事が何と云う事じゃ   源蔵はこの時初めて何故みゆきの動きが止まったかを理解したのだった。 う~ん そうじゃったか  此れは困ったもんじゃ  そうか、そんなにわしの足が気持ち良かったと云う事か  くっ、くっ、くっ、 道理であの時急に足を締め付けて腰を振っていたのか分ったわ  ふむっ  源蔵は変に納得していた。  そう、みゆきは源蔵が頂点に達する前になんと源蔵の伸ばした足の触角で所謂、先にイっていたのだ。
 あぁ  あの時じゃ、 うん、うん、 間違いない、そうじゃ、 あの時じゃ! 源蔵は思い出したのだ。  確かにみゆきは源蔵が伸ばした足を自分の股間に挟み込み必死に其の足を締め付け腰を揺すっていたのだ。 なんと其の時みゆきは源蔵の足で淫喜の絶頂に達してしまったのだった。  それも無理も無い事であろう、 源蔵の嫌らしい足の親指はあの時蛇の頭のようにみゆきのヌルヌルと濡れたワレメのひだの奥中まで達していたのだから。
  源蔵にもそんな経験はあったのだ。そうあの恵美子先生との初めての体験だった。 源蔵は其の時恵美子先生の足を自分の股間に挟んだ侭夢中で白い液体を恵美子先生の柔らかい太ももの上に放出してしまった事を思い出していたのだ。
 ふ~ん 其れでみゆきはあの時わしのモノを手に揺らしながらあんな質問をしたんじゃな  他の女の人達にもこんなことをなされてるんですか? じゃと、  うむっ  自分だけ先にイッといて良く云えたもんじゃ 上品な言葉を使ったからってわしは騙されんぞ!  騙されるもんか、 泣きたいのはわしの方じゃわ! いくらわしの身体が元気でもこんなに何度も大きくなったり小さくなったり繰り返していたら終いに壊れてしまうわ! 源蔵は嬉しくなかった。
 だがみゆきは其の時、真剣に絶頂の夢から目覚めた現実の状況に苦しんでいたのだ。 分らない 分らないわ   智才に秀でた流石のみゆきも男と女の性俗の戯交には答えが出なかったのだろう。 焦りと自分への葛藤からみゆきは最後の冒険を前にして源蔵の悪戯な肉坊を握ったまま泣いていたのだった。  
 あぁ、どうしようかしら  分らない 本当に分らないわ、 みゆきは流した涙を源蔵のお腹の上に溢しながらまるで迷える蝶が彷徨うように答えを探していたのだった。   
 熱く燃えた身体が冷める様に我に戻ったみゆきは源蔵の男のモノを眼の前に最後の決断に逼られていたのだろう。 
 今なら間に合うかも知れない! 今なら、  みゆきの脳裏に気高く誇り高い茶道指南三条みゆきの別の声が聴こえていたのだった。 
 みゆき 貴女は本当に良いの  本当に其れで良いのネ、  そんな声が聴こえていたのだった。  理事長のモノを自分から口の中に入れる事は誇り高く生きて来た三条みゆきにとって取り返しのつかないおぞましい経験として生涯後悔するかも知れない。  たとえ其れが三条みゆきにとって理事長とはこの場限りの関係だったとしても今後この理事長と園遊会などで顔を合わせた時必ず思い出すに決まっているのだ。  
 あなたは自分から理事長の嫌らしいモノを口の中に入れてしまったのよ。  ねぇ、みゆき、それでも良いの  口の中に入れたのよ 理事長の恥ずかしいオチンチンを  いやだわ!  あなたはそんな恥ずかしい事をしたのよ  ねぇ、みゆき、 分ってるの?  自分から口を開いて、 あなたにはそんなプライドもないの ? 理事長のオチンチンを口の中へ入れたのよ、 あぁ、 嫌らしい、 いくら隠しても其の時あなたはきっと顔を赤くするわ  そうよ、そうに決まってるわ  何て恥ずかしい人なのかしら、 本当に恥ずかしい人だわ、 理事長のオチンチンを、 あぁ、 嫌らしい人!  みゆきは真っ赤なボタンの花が咲き誇る心乱の中で答えを探していた。  しかしだからと言って此の侭何もせず帰る事は出来ないのだ、 理事長の股間はすでに三条みゆきの眼を驚かせる程そそり立ち昂っていたからだ。 
 自分でいきますと言葉に出してしまった三条みゆきの最後の葛藤だったのであろうか。  ラッセルのピアノコンチェルトの穏やかな旋律が真っ赤なボタンの花に響く中、美しい茶道指南三条みゆきの無情の涙は止まる事はなかったのだ。
 う~ん  失敗じゃった  難しいもんじゃ  さすがに源蔵も泣かれては其れ以上急かせる事も出来なかったのだろう。 女を泣かせた侭最後の奸喜を迎える事は源蔵の大切な美学にも反する事なのだ。 
 この地下室で泣いて喜ぶ女の涙は源蔵にとっては最高の喜びでもあった。 だがそんな世界とは無縁の茶道指南、三条みゆきの涙は絶頂の涙ではないのだ。  う~ん  困ったもんじゃ  こんな大事な時に心変わりされては堪らんわ  う~ん 澄ました顔して何が行きますじゃ! 自分だけイッといて  いくら泣いて隠してもわしには分るんじゃ  許さんぞ! 絶対許さん!  許すものか、
 だが源蔵の怒りも虚しく熱く燃えていた下半身はみゆきの涙と共に見事に倒れていったのだ。

蜘蛛屋敷の奥深く 南部如月流理事長 黒柳源蔵は最後の喜びを前に最大の試練を迎えるのであった。

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